JCBカードのキャッシング2つの特徴!使える場所や審査の実態を紹介

CMなどでおなじみJCBカード。日本だけではなく海外にも顧客を持ち、日本のカードの中では一番有名なブランドであると言ってもよいでしょう。キャッシングもとても便利で、様々なATMからお金を借りることができるようになっています。

今回はJCBカードの申込方法や、キャッシング方法、審査の基準などをまとめました。

JCBカードキャッシングの特徴を簡単にチェック!

JCBカードを使ったキャッシングの大きな特徴は主に以下の2つがあります。

2つの特徴

  1. 最短3日でカード発行
  2. 使えるATMの数は国内ブランドでは最大級

クレジットカードの中には、発行まで数週間〜1ヶ月程度かかるものも少なくありません。しかしJCBの場合、インターネットで申込をすると最短で3日でカード発行、1週間程度でカードを受け取ることができます。また、国内では最大のシェアを誇り、世界でも使用できるブランドということもあり、利用できるATM、CDの数は非常に多いです。

詳しい内容については後の項目で順次説明をしていきます。

JCBカードはどんなカード?

JCBカードは株式会社ジェーシービーが展開しているクレジットカードで、日本生まれのカード会社では唯一の国際ブランドです。日本だけでなく世界にも顧客を持ち、日本国内のクレジットカード会社では一番のシェアを占めます。

JCBカードの発行形態は大きくわけて以下の2つあります。

1.提携カード

他の企業と提携し発行しているカード。提携している企業に特化したサービスが特徴で、様々な種類があります。楽天カード、イオンカード、JALカード、出光カードなど、JCBと提携している会社数は非常に多く、挙げるときりがありません。

2.プロパーカード

JCBが自社で直接発行しているカードを指します。JCB以外に有名なカードブランドとしてVisaやマスターカードなどが挙げられますが、これら二つはJCBのように直接カードを発行していません。

この項目では、JCBが自社で発行している「プロパーカード」のキャッシングについて取り扱っています。

JCBカードのキャッシングの概要を紹介

JCBカードで利用できるキャッシングの金利、限度額などは以下の通りになっています。

金利 年15.0〜18.0%
ザ・クラス(プラチナ)会員は14.10%
限度額 1万円〜100万円
審査によって決定します。

申込できる条件

クレジットカードそのものは18歳以上(高校生不可)であれば申込ができますが、キャッシングを申し込めるのは20歳以上で本人に安定した収入がある方のみです。学生や主婦でも、本人がパート・アルバイトをしていれば申し込みできます。

利用条件がわかった所で、申込み方法をチェックしていきましょう。

実際にJCBを申し込む方法

JCBカードの申込方法は、インターネットと書面の2通りあります。書面で申込をする場合はインターネットで申込書を請求し、それを郵送するという手順になるのですが、申込書がJCBに到着してからカード発行までは1ヶ月程度かかります。

インターネットで申込をすると一週間程度でカードを受け取れますので、そちらがオススメです。ここではインターネットでの申込手順を紹介します。

カード発行までの3ステップ

JCBカードを発行するためには、これから紹介する3つのステップをクリアする必要があります。

1.必要事項の入力

会員規約に同意後、インターネットの申込画面より必要事項を入力します。キャッシングを希望する場合は、この時に一緒に申込むことができます。申込が完了すると、登録したメールアドレスに完了メールが届きます。

2.審査結果連絡

受付完了メールを受け取ったメールアドレスと同じアドレスに審査結果が届きます。

3.本人確認

本人確認の方法により、カードが届くまでの日数が変動します。

この3ステップの間に必要となる情報を下記にまとめました。本人確認の方法などを紹介しているので見逃さないようにしましょう。

インターネットで支払口座を指定する

申込の際に「いますぐオンラインで口座設定をする」を選び、支払い用の口座情報を入力すると、本人確認書類の提示をする必要がなくなり、約一週間でカードを受け取れるようになります。

みずほ銀行や三菱UFJ銀行他、対象となっている金融機関(全91行)であること、本人名義の普通預金口座であることが条件です。

カードを受け取る際に免許証で本人確認をする

申込の際に運転免許証番号を入力し、「カードお届け時に運転免許証を確認」を選びます。カード配達時に運転免許証で本人確認を行うため、書類の提出が要りません。一週間ほどでカードを受け取れます。

本人確認書類の画像をアップロード

審査完了後、JCBに本人確認書類の画像データを送信することにより、本人確認を行うことができます。JCBが画像を確認してからカード発行の手続きを行うため、少し日数がかかります。

郵送で提出

審査完了後、必要書類をPDFでダウンロード、もしくは郵送で取り寄せます。必要事項を記入し、本人確認書類と一緒に返送をしましょう。書類がJCBに到着し、確認をしてからカードを発行しますので、少し日数がかかります。

このように本人確認書類の提出方法が3つありますが、カード発行を急いでいる人は「カード受け取り時の本人確認」を選択しましょう。他の方法を選ぶとカード発行まで時間がかかるので、すぐにキャッシングができません。

カードが発行されたら自分に与えられた限度額や金利を確認しましょう。その方法を次章で紹介していきます。

限度額や金利を確認するには?

申込をした後は、利用可能額の範囲内でキャッシングをしていくことになります。JCBの場合、キャッシング枠は「キャッシングリボ払い」「キャッシング1回払い」「海外キャッシング1回払い」に分けて設定されています。

また、ショッピングと共通の「総枠」もあるため、ショッピングで多く利用するとキャッシングの利用枠も変動します。キャッシングの利用可能枠を確認するにはどうすればいいのでしょうか。

1.MyJCBで確認をする

会員専用サービスMyJCBに登録しログインをすると、利用可能額や利率、支払い金額など、様々な情報を好きな時にネットで確認ができます。

2.電話で確認をする

フリーダイヤル「JCBお支払い金額・ご利用残高および可能額案内サービス」では、24時間いつでも自動音声で利用可能額を確認できます。利用にはJCBのカード番号と暗証番号が必要です。

次章では、カード発行に必要な審査基準を紹介していきます。

キャッシング枠の審査基準

申込の方法が分かった後で、気になるのは審査基準ですね。JCBカードの審査はどうなっているのでしょうか。

ショッピング系(流通系)カードより審査の難易度は高い

クレジットカードは発行している会社によって客層が異なっています。大手スーパーやショッピング会社はカードを使って自社の店舗を利用してほしいと思っているため、収入があまり多くない主婦などでも審査に通ります。

しかしJCBカードはそのような目的はないため、できるだけ延滞をしない、安定した収入が見込める人が審査に通りやすいとされています。

収入が多く、安定した収入があるかどうか

JCBの審査基準は明らかになっておらず、いくつかの項目を組み合わせての審査になります。JCBの場合は年収が高く、かつ収入が安定しているほど審査に通りやすいです。アルバイトやパートよりも正社員、正社員でもより勤続年数が長いほうが限度額も上がる傾向があります。

個人信用情報の内容も重要

JCBの審査では個人信用情報が参照されます。他社での長期延滞や債務整理など、いわゆるブラック情報があると審査には通りません。

個人信用情報の事故情報は5年で消去されますが、記録が消えていれば安心、というわけではありません。30歳を超えているにも関わらず、ローンやクレジットカードの利用履歴がない場合も、信用ができないとされて審査に通りにくくなります。

キャッシング枠は総量規制の対象

JCBのキャッシング枠は、年収によって総借入額が制限される「総量規制」の対象です。他社含め年収の3分の1を超える金額は借りられません。また、50万円を超える審査には年収を確認できる書類が必要になります。

審査基準は一般的なカードローンとそう変わりません。審査はカードの新規発行時以外にも、限度額を増やすときにも必要となります。限度額を増やす方法を次章で紹介していきます。

限度額を増やすには?

審査によってキャッシング枠は決定しますが、状況によっては「もう少し利用可能額を増やしたい」と思うこともあるかもしれません。キャッシング枠を増やすにはどのようにすればいいのでしょうか。

インターネットから申込

会員専用ページより好きな時に申込ができますが、上限は50万円までです。審査結果はメールでも連絡があります。

電話から申込

JCBファイナンスデスク(日曜・祝日除く9:00〜17:00)に電話をすると増額申込ができます。

いずれの方法も、審査までに1週間〜2週間程度日数がかかります。日数に余裕を持った申込をおすすめします。

実際の借入方法

実際にJCBカードを作った後は、振込もしくはATM・CDよりキャッシングをすることができます。本章では具体的な借入方法を紹介します。借入できる方法は以下の2つです。

1.キャッシング振り込みサービス

インターネットの会員ページ、もしくは自動音声対応のJCBキャッシングテレホンサービスで24時間好きな時に申込ができます。電話でのキャッシングはリボ払いのみの受付です。

受付時間が金融機関の営業時間であれば、最短数十秒で振込が完了します。対象口座は利用代金の振替口座のみです。

2.ATM、CDでキャッシング

セブン銀行ATM、E-netなどの各コンビニATM、全国の銀行、信用金庫などのATMよりキャッシングができます。また、エポスカード、クレディセゾン、ビューカードのクレジット会社CD、ATMも利用できます。

ATMやCDを利用すると、利用金額が1万円以下の場合は100円、1万円を超える場合は200円(どちらも税別)の手数料がかかります。

返済方法は?

JCBカードは毎月15日締め、翌月10日に利用代金を口座から引き落とします。支払い方法はリボ払いと一括払いがあり、リボ払いを選ぶと毎月一定の金額を返済していくことになります。

繰上返済をしたいときは?

借入で利用できる提携ATMやCDで、カードを使って好きな時に繰上返済ができます。また、リボ払いの金額は手続きをすれば変更することが可能です。会員専用ページのログイン、もしくは自動音声サービスで手続きできます。

少ししか返済ができないときはどうする?

返済金額を減らしたい場合、1回払いのキャッシングをリボ払いにしたり、リボ払いの金額を減らす手続きをしたりしましょう。それでも返済が難しい、という場合はなるべく早めにカスタマーセンターに連絡をし相談しましょう。

JCBカードで海外キャッシングをするには?

JCBカードは海外でのキャッシングも対応しています。国内同様に手数料はかかりますが、現地で両替をするよりは安く済みます。海外に行く前に利用可能額を確認しておくと、向こうで慌てずに済みます。

海外のATMで利用可能

主要空港や繁華街のメインストリートなどに設置されているATMで、JCB、もしくはシーラスのマークが入っているものが利用できます。JCBホームページでは海外のATMのバーチャル体験ができるようになっています。

提携金融機関の窓口

提携している金融機関の窓口で、JCBカードとパスポートを提示するとキャッシングを受けることができます。JCBのホームページには利用できる金融機関と、利用する手順・窓口で伝える文言まで紹介されています。

これだけ便利なJCBカードのキャッシングですが、カードローンとの違いは何でしょうか?次章で詳しく説明していきます。

カードローンとの違いは?

JCBはクレジットカード以外にも、ローン専用のカード「FAITH」を発行しています。

FAITHは限度額が高め

JCBのクレカキャッシングは最大100万円までです。しかしカードローンの借入限度額は50万円〜500万円までと、キャッシングよりも高め。しかしFAITHも総量規制の対象ですので、年収によって借入金額が制限されることに注意しましょう。

FAITHは利息が安い

カードローンの利息は年4.40〜12.50%と、キャッシングよりも低めです。これはあくまでもリボ払いの設定の時の利率で、1回払いで返す場合は5.0%とさらに低くなります。

FAITHは年会費が必ず無料

JCBカードは、種類によっては2年目から所定の年会費がかかります。もちろん年会費が無料のカードもあるのですが、29歳以下限定のJCB CARD EXTAGE、39歳以下向けのJCB CARD W、リボ払いしか選べないJCB EITなど、条件つきのものばかりです。しかしカードローンの場合、申込する年齢に関係なく年会費は一切かかりません。

FAITHはATM手数料が月3回まで無料

クレカキャッシングは、提携ATMを使うと所定の手数料がかかります。しかしカードローンは、月3回までは手数料が無料で利用できます。

カードローン「FAITH」の方があらゆる面で有利に思えます。それではJCBカードのキャッシングとどう使い分けるのが正しいのか、これから紹介します。

どういう使い分けがおすすめ?

JCBカードとJCBカードローンFAITH、どちらも同じ会社発行のカードですが、様々な違いがあります。それぞれの特徴を生かし、状況によって使い分けることをオススメします。

大型融資を予定しているならカードローンがおすすめ

カードローンは限度額が最大で500万円まで、さらに金利もクレジットカードより安いです。1回払いの場合はわずか5.00%で使えるので非常にオトク。大きな金額を借りる予定がある方はカードローンを選びましょう。

海外に行ったり、買物でも使ったりするならJCBカード

海外でもキャッシング・ショッピング両方の活躍が期待できるのがJCBカードです。海外旅行中に事故や急病など困ったことがあっても、JCBの専用コールセンターに電話をすれば日本語で安心サポート。海外に行く可能性がある方はJCBカードを強くおすすめします。カードローンは海外では使えませんので注意しましょう。

キャッシングができない!?考えられる理由と対応策は?

JCBカードのキャッシングにおいて、いざキャッシングをしようとしたのに使えない!というようなトラブルは決して珍しくありません。ホームページの「よくある質問」にも考えられる理由が記載されています。主に考えられる原因は以下の2つです。

1.総量規制に引っかかってしまった

JCBカードのキャッシングは総量規制の対象です。利用可能額が年収の3分の1を超えると借り入れができなくなります。他のカードで新規申込、もしくは増額手続きをすると、年収との兼ね合いでJCBカードのキャッシング枠が減るケースがあります。

2.延滞をしている

返済が滞っていると、キャッシングができなくなります。また、他社で長期延滞をしている場合も注意が必要です。他社との取引が原因でブラックになると、JCBでも突然借り入れができなくなるケースがあります。

まとめ

では最後に、JCBカードのキャッシングの特徴についてまとめましょう。

使えるATMの数は国内最大級

JCBカードは国際ブランドとしても有名で、国内のカード会社では最大シェアを占めています。そのため、使えるATMも非常に多く、国内の金融機関はもちろんのこと、クレディセゾンなど大手カード会社のATM、海外ATMなど、様々な場所で使用できます。

審査には日数がかかる

申込からカードが届くまでには1週間程度かかります。増額を申し込んだ際も結果が出るまで1週間〜2週間程度かかるため、余裕を持った申込を心がけましょう。

場合によっては年会費がかかることにも注意

JCBカードは初年度は年会費が無料、2年目以降は年会費がかかるものがあります。条件を満たせば年会費は無料になりますが、予備や万が一の時に備えて作ろうと思っている方は注意が必要です。

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